ヴァイスハイトの覚悟
「いいかい。よく聞くんだよヴァイス。私たち魔女はね。困っている人たちを助ける良き隣人であるべきなんだ。わかったかい?」
「はい!師匠!わたし、多くの人を救えるような凄い魔女になります!」
「そうかい。じゃあそのためにまずはこの魔道書を完全に理解するところから始めようか」
「うっ。わたし、その魔術理論は苦手ですわ」
「一流の魔女を目指すのなら、そんなことでへこたれてはいけませんよ」
「はい。師匠。...ふぅ。よし!頑張るぞ~お~。」
「そうそう。ヴァイス。お前にプレゼントがある。お前のことだから忘れているかもしれんが今日はお前の誕生日だからな」
「これは...小さなテディベアですわね。」
「あぁ。私の手作りだ。お前、服に着けるアクセサリーが欲しいと言っていたからな。」
「あ、ありがとうございます!師匠!」
「いいかい。ヴァイス。私は少し遠い〇〇まで材料を買ってくる。お前はその間私が用意した課題を解き、自分なりの考えの応用をレポートにしておくように。3日後には帰ってくるからな。安心しろ。それにあそこの領主には貸しもあるしな。」
「うぅ。わかりました師匠。いってらっしゃい」
「あぁ。行ってくる。ヴァイス」
~3日後~
今日は師匠が帰ってくる日!師匠、このレポート褒めてくれるかなぁ。
それにしてもなんだか今日は外が騒がしいなぁ
「おい、聞いたか。〇〇で魔女の処刑が始まるらしいぞ!」
「マジかよ。」
「あぁ。マジだぜ。だってこの情報は〇〇から来た商人から聞いたんだからな」
えっ〇〇って師匠が言った街じゃ...確かめに行かないと!
そして私が街についてみたのは、魔力を封じる鎖をまかれた師匠が火あぶりがほぼ終っていたところだった。
その光景を見た私は怒りに我を忘れ、〇〇の住人すべてを殺した。
その後、この街について調べた結果、どうやらここを治める領主が領民のストレス解消と教会への媚売りと教会のを後ろ盾して、貴族としての格をあげたかったから魔女狩りを行ったようだった。
あぁ、許せない。己の欲のために助けて貰った恩人すらも平気で利用するなんて!
あいつらは猿以下だ。...師匠すみません。師匠に語ったあの夢を叶えたいなどというのは私の中で不可能になりました。そして、師匠から教わったことも守れそうにありません。あいつらは、家畜のように飼うほかないような連中でした。
あぁ確か、貴族は確か特徴的な話し方をしていたな。何か?地位を持たない者と区別化したかったのか?上に立ちたい奴はあんな話し方をするのか?
なら、私も使っていいだろう。貴様らよりも強く賢い私も。
幸い、師匠の本の中にはそういった本も師匠が気まぐれで買ったものがある。
貴様らの話し方や仕草を勉強しながら、魔術の研究をすることぐらい、造作もない
「私は....わたくしは、貴様ら猿を決して許さない!」